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セントラル・パーク管理委員会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
セントラル・パーク管理委員会
Central Park Conservancy
AerialSummer2.jpg
前身 市民団体(Central Park Task ForceCentral Park Community Fund)
設立 1980年
設立者 エリザベス・バーロー・ロジャース英語版ウィリアム・スペリー・バイネッケ英語版エド・コッチゴードン・デイビス英語版アンドリュー・ステイン英語版
13-3022855
目的 セントラル・パークの維持管理
所在地
座標 北緯40度46分56秒 西経73度57分55秒 / 北緯40.78222度 西経73.96528度 / 40.78222; -73.96528座標: 北緯40度46分56秒 西経73度57分55秒 / 北緯40.78222度 西経73.96528度 / 40.78222; -73.96528
貢献地域 セントラル・パーク
重要人物 エリザベス・W・スミス英語版 (社長兼CEO)
ウェブサイト centralparknyc.org
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セントラル・パーク管理委員会(セントラル・パークかんりいいんかい、Central Park ConservancyCPC)は、アメリカ合衆国ニューヨーク市およびニューヨーク市公園管理局英語版から委託を受け、マンハッタンの都市公園セントラル・パークを維持管理するNPO法人[1][2][3]。南北4km、東西800m、敷地面積約3.41㎢[4]という広大なセントラル・パーク内には美術館、劇場、テニスコート、ボート乗り場、レストラン、動物園などの多数の施設が運営されており、国内外から年間約2,000万人が訪れるニューヨークのシンボルともいえる観光名所のひとつである[5]。1960年代から1970年代にかけてのセントラル・パークの荒廃を受けて1980年に設立したCPCは、1998年に締結されたニューヨーク市との契約に基づき、こうした公園内施設などの維持メンテナンス業務を主とし、公園内で働くスタッフ職員のおよそ3/4を雇用している[3][6]

歴史[編集]

19世紀、アメリカ合衆国の金融・貿易・商業の中心として急成長を遂げたニューヨークは、19世紀初頭から半ばまでのおよそ半世紀で人口が3倍以上に膨れ上がり、市街地の拡大や人口急増に伴う公衆衛生と社会福祉の問題が深刻化しており、市内に公園の設置を要望する運動が活発化する[7][8]。こうした運動は市民団体のほか、ワシントン・アーヴィングウィリアム・カレン・ブライアントアンドリュー・ジャクソン・ダウニングらの文筆活動を通じて積極的に広められた[9]。こうした結果、1851年のニューヨーク市長選挙は公園設立の是非が重要な政治的争点となった[10]。1853年7月21日、ニューヨーク州議会はアメリカ合衆国初となる大規模な人工公園建設のための土地として、マンハッタン中央部およそ750エーカーを割り当てる法案を決議した[7]。公園委員会が立ち上げられると1857年に公開競技設計が行われ、集まった33の設計案の中からフレデリック・ロー・オルムステッドカルヴァート・ヴォー英語版の「緑の芝生計画(Greensward Plan)」が選ばれることとなった[7]。形式的な景観と自然主義的な景観を融合、歩行者と馬車を分離するよう設計され、公園でのアクティビティを邪魔することなく馬車が東西に横断可能な革新的なシステム、ザ・モールと呼ばれる公園内唯一の直線で構成された並木道などを提案した「緑の芝生計画」もとに1858年より着工し、セントラル・パークとして1873年に開園した[11]。1920年代に入るとスポーツの振興とともに芝生地が野球場やテニスコートに転用されていき、1930年代には動物園などの様々な施設が建設されるようになった[12]

1960年代から1970年代には麻薬や暴力、殺人といった犯罪の温床となりセントラル・パークは荒廃の一途を辿っていく[12][3]。ニューヨーク市も財政危機により有効な手が打てないでいた[13][14]。こうしたセントラル・パークの状況を改善すべく、いくつかの市民団体がセントラル・パークの維持管理を行うボランティア活動や寄付活動を始めるようになった[12]。後にセントラル・パークの最初の管理者となるエリザベス・バーロー・ロジャース英語版も、1975年にセントラル・パーク・タスクフォース(Central Park Task Force)という団体を結成している[15]。1974年に発表されたコロンビア大学E・S・サヴァス教授によるセントラル・パークを管理する人間を雇用する必要性や、セントラル・パークの維持メンテナンスを行うための、基金の設立の必要性についての提言に基づき、ニューヨーク市は1979年、セントラル・パーク管理事務所(Office of Central Park Administrator)を設立し、初代管理者としてバーローを指名した[16][17][18]。基金はセントラル・パーク・コミュニティ基金(Central Park Community Fund)としてリチャード・ギルダー英語版ジョージ・ソロスらによって設立された[13][15][19]

1980年12月13日、セントラル・パーク・タスクフォースとセントラル・パーク・コミュニティ基金はNPO法人としてセントラル・パーク管理委員会(CPC)を立ち上げた[12][3][20][21]ニューヨーク市長エド・コッチは、実業家のウィリアム・スペリー・バイネッケ英語版をCPCの初代理事長に指名し、職員として30人の民間人を選出させた[21][22][23]。また、バイネッケはブルック・アスター英語版ポール・ニューマンジャクリーン・ケネディ・オナシスといった支援者からなる創立者委員会と、企画委員会、開発委員会、指名委員会、監査委員会という4つの実務委員会を設置した[22]

案内所として再建されたデイリー英語版

CPCは1980年代から1990年代にかけて割れ窓理論に基づいたセントラル・パークの再建と修復を開始した[24]。1979年に公園の案内所としてデイリー英語版が設けられ、翌年にはシープ・メドウズ英語版の芝生が再整備された[25][26]。1981年にパメラ・タイスがCEOに就任すると、ベセスダ・テラス英語版の保全修復、噴水や広場の舗装、立体交差路の修復などを実施した[27]

1989年4月19日に発生したセントラルパークジョガー事件英語版を受けて、1989年から1992年にかけてセントラル・パーク北端の改良工事が実施された[28][29]:33。1993年からは5100万ドルを調達し、乗馬道[30]ザ・モール[29]:22ハーレムミーア英語版[31]ノースウッズ英語版[28]といった設備の修繕が行われ、チャールズ・A・ダナ・ディスカバリーセンターというビジターセンターが建設された[32][31]

1998年にはニューヨーク市とCPCの間で8年間の公園の維持管理に関する契約(Public-Private Partnership)が締結された[6]。この契約によりCPCはニューヨーク市から公園維持運営に関する補助金が交付されるようになった[6]。一方でセントラルパーク内の開発やイベントに対する自由裁量権はニューヨーク市が保有することとなっており、維持管理に関わる補修や改善などは市公園管理局の承認が必要となった[6]。この契約は2006年、2013年にそれぞれ新規の契約に更新されている[12]

業務内容[編集]

CPCはセントラル・パーク内の芝生の整備、落葉処理、樹木と花壇のメンテナンス、運動場整備、ゴミや落書きの処理、モニュメントや歴史的建造物の維持修復、森林管理、下水処理施設管理、湖や河川の保護管理など都市公園管理に関わる多岐に渡る業務を請け負っている[12]。また、セントラル・パークを利用したイベントや教育プログラム、学校などに向けたレクリエーションプログラムの提供なども行っている[12]。CPCが一般市民、学校、ボランティアなどに向けて提供している公園整備プログラムは年間で数百件に上っている[6]。また、セントラル・パーク医療隊という、約150名のボランティアによる救急医療チームを保持し、緊急の傷病に備えている[33]

1995年にゾーン・マネジメント・システムが導入され、約340haの公園内を49の区画に分割し、効率的に管理できるよう各スタッフの管理監督地域を明確化した[34]。各区画にはそれぞれゾーン庭園師(Zone Gardener)を配置し、技術者やボランティアなどに対して指揮を執っている[34]。このシステムの導入により、各区画の担当者に自身の区画に対する責任感が醸成され、維持管理業務の生産的な改良に繋がった[34]

セントラル・パークの年間維持管理費は約5,700万ドルと言われ、その約75%をCPCの自主財源によって調達している[35]。CPC調達額の約70%が一般市民からの寄付金であり、残りが行政からの支出という割合になっており、維持費に対する寄付金の多さはセントラル・パークの特殊性のひとつとも言える[35]。寄付で集められた資金は基金として運用しており、その額は2億ドル以上となっている[36]

評価[編集]

2001年、セントラル・パーク内に点在する歴史的建造物に対する維持メンテナンスの取り組みが評価され、AIC(American Institute for Conservation)より表彰された[37][38]。また、2017年にはアメリカ造園家協会英語版より記念メダルが授与された[39]

脚注[編集]

  1. ^ About the Central Park Conservancy”. Central Park Conservancy (2021年3月26日). 2002年12月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月26日閲覧。
  2. ^ 大和 2015, p. 1
  3. ^ a b c d 赤熊 2003, p. 25
  4. ^ ユニバーサルデザインの視点を取り入れた「インクルーシブな公園」づくり”. Japan Local Government Center. 一般財団法人自治体国際化協会ニューヨーク事務所 (2021年9月18日). 2022年6月24日閲覧。
  5. ^ 赤熊 2003, pp. 24–25
  6. ^ a b c d e 赤熊 2003, p. 26
  7. ^ a b c 大和 2015, p. 2
  8. ^ 小川(西秋) 2015, p. 39
  9. ^ 小川(西秋) 2015, p. 41
  10. ^ 小川(西秋) 2015, p. 42
  11. ^ 大和 2015, pp. 3–4
  12. ^ a b c d e f g 大和 2015, p. 5
  13. ^ a b Sheftell, Jason (2010年6月3日). “Central Park: The world's greatest real estate engine”. New York Daily News. 2019年4月19日閲覧。
  14. ^ Hudson, Edward (1973年6月8日). “Central Park Condition Decried” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331. https://www.nytimes.com/1973/06/08/archives/central-park-condition-decried-preliminary-estimate.html 2019年4月18日閲覧。 
  15. ^ a b Kinkead 1990, p. 138
  16. ^ The History of Central Park”. Centralparknyc.org (2009年8月18日). 2014年3月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年12月20日閲覧。
  17. ^ Dembart, Lee (1979年2月28日). “New Central Park Overseer” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331. https://www.nytimes.com/1979/02/28/archives/new-central-park-overseer-elizabeth-browning-barlow.html 2019年4月18日閲覧。 
  18. ^ Slagle, Alton (1983年2月6日). “The Greening of Central Park”. New York Daily News: pp. 7, 55 
  19. ^ Remembering One of Central Park's Earliest Advocates”. Central Park Conservancy (2020年5月19日). 2020年10月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月26日閲覧。
  20. ^ 石川 1991, p. 350
  21. ^ a b Glueck, Grace (1980年12月14日). “Mayor Koch Sets Up Conservancy for Central Park; Three Appointed by Mayor”. The New York Times. 2019年4月23日閲覧。
  22. ^ a b Kinkead 1990, pp. 137–139
  23. ^ Rosenzweig & Blackmar 1992, p. 507
  24. ^ Kinkead 1990, pp. 141–142
  25. ^ “1870 Dairy In the Park Reopening; Victim of Fiscal Crisis” (英語). The New York Times. (1979年11月16日). ISSN 0362-4331. https://www.nytimes.com/1979/11/16/archives/1870-dairy-in-the-park-reopening-victim-of-fiscal-crisis.html 2019年4月18日閲覧。 
  26. ^ “Central Park's Sheep Meadow, Where the Grass Is Greener, Is Reopened” (英語). The New York Times. (1980年9月25日). ISSN 0362-4331. https://www.nytimes.com/1980/09/25/archives/central-parks-sheep-meadow-where-the-grass-is-greener-is-reopened.html 2019年4月18日閲覧。 
  27. ^ 石川 1991, p. 353
  28. ^ a b Howe, Marvine (1993年10月31日). “Neighborhood Report: Central Park; A Rebirth For Upper Park” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331. https://www.nytimes.com/1993/10/31/nyregion/neighborhood-report-central-park-a-rebirth-for-upper-park.html 2019年4月18日閲覧。 
  29. ^ a b Urban Park Management and the Central Park Conservancy”. Central Park Conservancy (2014年4月16日). 2019年4月19日閲覧。
  30. ^ Gray, Christopher (1994年1月2日). “Streetscapes/Central Park's Bridle Paths; The Challenge of Restoring Long-Neglected Trails” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331. https://www.nytimes.com/1994/01/02/realestate/streetscapes-central-park-s-bridle-paths-challenge-restoring-long-neglected.html 2019年4月18日閲覧。 
  31. ^ a b Kennedy, Shawn G. (1993年5月9日). “A Nature Center Blooms in Central Park Woodlands” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331. https://www.nytimes.com/1993/05/09/realestate/a-nature-center-blooms-in-central-park-woodlands.html 2019年4月18日閲覧。 
  32. ^ Gray, Christopher (1993年5月16日). “Streetscapes: Central Park; Restoration Recalls the 1930s Battle of the Ballfields” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331. https://www.nytimes.com/1993/05/16/realestate/streetscapes-central-park-restoration-recalls-1930-s-battle-ballfields.html 2019年4月18日閲覧。 
  33. ^ 久末 2011, p. 16
  34. ^ a b c 大和 2015, p. 6
  35. ^ a b 大和 2015, p. 7
  36. ^ Laskow, Sarah (2014年6月30日). “What donors do for (some) city parks”. Politico PRO. http://www.politico.com/states/new-york/city-hall/story/2016/05/what-donors-do-for-some-city-parks-047653 2017年1月10日閲覧。 
  37. ^ Ross Merrill Award for Outstanding Commitment to the Preservation and Care of Collections”. American Institute for Conservation. 2022年6月20日閲覧。
  38. ^ Re: Nomination of Central Park Conservancy for Landscape Architects Medal of Excellence”. asla.org. pp. 5– (2017年6月13日). 2019年4月23日閲覧。
  39. ^ 2017 Central Park Conservancy”. asla.org (2017年6月13日). 2019年4月23日閲覧。

参考文献[編集]

外部リンク[編集]